午後、カフェで塩クレープを食べた。程よい甘さと塩辛さが合わさって良い味わいだった。
その夜、長男が久しぶりに晩御飯を食べにきていた。テーブルに活けてある花を見て言った。
「じいちゃんが入院したから、仕事を辞めるのをやめようと思わなかった?」
「20年働き続けて、2人の大学の支払いも終えたのだから、たまに休養するのも良いよ。それに仕事場では次に向かって動いていたしね」
このところ、広く静かになった部屋の中でゆっくり1人で過ごす時間がある。約50坪を昼間は猫と共有する。豪華な調度品はないが空間はある。
ところで、今週末は法事がある。義父の意向で誰も呼ばない。昔は22人分の料理を台所で作っていたというのに、今回は鰻弁当を頼んだだけだ。
義父や義母の兄弟や従兄弟たちは、他界したり、入院して動けない。夫は一人っ子だ。どんどん親戚づきあいが減っている。結婚したばかりの頃はわけのわからない繋がりの人たちが来ていたが、義父が減らしていったことも大きい。
だから、息子たちはお互いに仲良くしていて欲しい。小さな頃からお互いの個性の違いを認め合って育ってきたから、大人になってもそうして欲しい。
人生は程よい甘さと辛さがあると味わい深い。人付き合いも甘すぎず辛すぎずだなあ。
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